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平成11年くんち |
良いこころもちで新地を後にし、ふらふら浜町を歩いていると、前方に人だかりが。その中心にはやっぱり大暴れの鯨がいました。浜町アーケードの天井の蛍光燈が鯨の潮で水びたしになっているのに、びくともしていない様子でした。ひょっとして鯨用に防水対策が施してあるのでしょうか?
庭先まわりも地元万屋町そばのアーケード内でフィナーレを迎え、鯨の内部でポンプを操作してらした方も出て来られ、鯨行列の先鋒をつとめていた船頭役の子供達や、最後尾に着いていた水補給係の赤帽の方々もほっとした様子。脇では鯨の骨組みを造られた職人のおじいさんが、今回の仕事が最後ということでTV局のインタビューを受けていらっしゃいました。天然素材で造られた骨組みの鯨はこれが最後。次回からはプラスチックの骨組みになるそうです。職人技を継承してくれる方が、どなたかいてくれれば嬉しいのですが…。
豪華な長崎刺繍の施された衣装をつけた船頭役の子供さん部外者がくっついて行ってはお邪魔だろうと遠慮して道を迂回しながら叔父の家に向かっていると、また鯨の隊列に出会ってしまいました。叔父の家が鯨格納庫の隣りなので、当然といえばそうなのですが。出会ったついでに最後まで見届けようと決意。三本じめまでご一緒させていただきました。添根曳さんのもんもん柄の肌着が間近に見られて感動。かっちょいいぜ!!鯨も御酒をかけられて、ようやく一息といった表情。とにかくお疲れ様でした&ありがとう!
どさくさまぎれに子鯨と握手!!